IFISコンセンサスとは?コンセンサスと株価の関係。




決算発表が一巡。今週は、リミックスポイント<3825>[東証2]が、子会社ビットポイントジャパンが運営する仮想通貨取引所の手数料が急拡大し、18年3月期の経常利益は、前期比560倍の33.5億で着地。翌日はストップ高となった。

良くも悪くも決算またぎはギャンブルだが、近年、この決算発表において、株価を決める材料としてIFISコンセンサスの重要度が高まっている。

本記事では、IFISコンセンサスについて解説する。

IFISコンセンサスとは?

IFIS=会社名(株式会社アイフィスジャパン<7833>[東証1]

コンセンサス=アナリスト達による業績予想の平均

個人投資家も利用する時代へ

従来、アナリストレポートは機関投資家向けに発行されてきた。しかし、近年は、マネックス証券やSBI証券などでも、IFISコンセンサス予想を無料で閲覧できるようになり、個人投資家の間でも認知され始めている。

IFIS業績予想コンセンサスの算出方法

IFIS業績予想コンセンサスは、アイフィスジャパンが主要証券会社アナリストの最新業績予想を集計し、独自に算出したアナリスト予想の平均値である。

売上高 経常利益 当期利益 レーティング
アナリストA 3,600 800 400 3
アナリストB 3,800 900 450 4
アナリストC 3,500 500 260 2.5
コンセンサス 3,533 733 370 3.2

コンセンサスと株価の関係

今回の決算でも、直近のIFISコンセンサスを下回ると、大きく株価を下げる会社が多かった。

レオン自動機<6272>

例えば、ダイヤモンドザイ2018年7月号で10倍株マイスターその1に選出されたレオン自動機<6272>[東証1]。

5月9日に発表した決算内容と、コンセンサスは以下だ。

  区分 売上高 営業利益 経常利益 当期利益
2018年3月期 会社予想 26,870 3,560 3,650 2,460
2018年3月期 会社実績 27,912 3,596 3,710 2,689
2018年3月期 コンセンサス 27,850 3,750 3,800 2,700

経常利益が、コンセンサスを90百万円(2.4%)下回る結果となった。

  区分 売上高 営業利益 経常利益 当期利益
2019年3月期 会社予想 28,600 3,480 3,490 2,500
2019年3月期 コンセンサス 28,950 4,100 4,300 2,950

2019年3月期・通期予想の経常利益においては、会社予想がコンセンサスを810百万円下回る水準となった。

そのため、決算発表後の翌日5月10日の株価は、前日の終値2,063円から、一時1,790円(-273円)まで売られる場面もあった。

現在は、2,396円まで急反発している。

まとめ

このように、会社実績が会社予想を上回る増収増益でも、会社実績がコンセンサスを下回ると、株価は下がる傾向が強い。

すなわち、決算後の株価は、予想コンセンサスが大きな影響を与えていることは言うまでもない。

株式を購入する際や、決算を跨ぐ際は、必ず市場コンセンサスの数値を知っておきたい。

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