ギャンブルで106億熔かした大王製紙元会長・井川意高




「エリエール」のブランドで知られる東証一部上場企業「大王製紙<3880>」の元会長・井川意高氏。

学生時代から麻雀やパチンコに手を染め、無類のギャンブル好きだった井川意高氏は、自身が会長を務める大王製紙の関連会社から100億円以上の金をカジノに注ぎ込み、2011年11月に東京地検特捜部に特別背任容疑で逮捕された。

ギャンブルで106億熔かした大王製紙元会長・井川意高

大王製紙の会社概要

家庭用ティッシュペーパーでトップの「エリエール」ブランドで知られる。時価総額2,375億円。総合製紙国内3位。井川意高元会長が106億円の金を溶かす以前の1962年に会社更生法を申請しており、現在も3,412億円という多額の借入金を抱えている。(2018年3月期現在。営業利益は110億円)

大王製紙元会長・井川意高

プロフィール

生年月日:1964年7月28日(53歳)

出身校:東京大学

配偶者:あり(離婚)

子供:あり(娘)

経歴

大王製紙創業者・井川伊勢吉の孫。2代目である井川高雄の長男として生まれる。

小学生時代を地元の愛媛県で過ごした後、東京大学進学率№1の筑波大学付属駒場中学校・高等学校へ入学し、現役で東京大学へ入学・卒業した。

大学卒業後は大王製紙へ入社。その後は、子会社を黒字転換させるなど順調にキャリアをパスし、若干42歳にして第6代社長に就任する。

完璧な学歴と経歴で、金も女も全て手に入れた井川意高だったが、2011年3月期に182億3400万円という巨額の赤字を記録し、責任を取る形で会長職へ退いた。

ギャンブル歴

大王製紙が182億3400万円という巨額の赤字を記録した2011年頃、井川意高は、不正に100億円超の金を引き出し、ギャンブルに溺れていた。

取材に対し、カジノを訪れた理由として、個人的な金融取引で損失を出した後、たまたま訪れたカジノで稼げたと話しているが、井川意高は学生時代からパチンコや麻雀に講じていた根っからのギャンブル好きであった

マリーナベイサンズ

井川意高は、シンガポールのマリーナベイサンズ、マカオのギャラクシーマカオ、ウィン・マカオなどのカジノで関連会社から借りた100億円以上もの大金を溶かした。

自伝「熔ける」では、マリーナベイサンズに通い始めたころからおかしくなった、マリーナベイサンズで開いた地獄の釜の蓋、などと表現している。

マリーナベイサンズは、3棟の巨大ビルが屋上で連結されており、全長150Mもの巨大なプールが設置されていることで有名だ。

一方で、マリーナベイサンズのカジノでは、1ゲームで最大で4000万円ほどの高額な金を賭けることができることでも有名である。

井川意高は、マリーナベイサンズのVIPルームにて、バカラをプレイしていた。

芸能人との噂

ギャンブル好きは酒好き、女好き。

井川意高も、六本木や西麻布で派手に飲み歩き、多くの女性タレントやグラドル、AKBなどとも関係が深かった。

その面々は、藤原紀香、熊田曜子、ほしのあき、など日本を代表する人気女優の名前も上がっている。

井川意高が逮捕後に出版した暴露本でも、一部匿名ながらも彼女たちに言及している。

藤原紀香に関しては、

「私とその女優とは、何か深い関係があったわけではなく、単なる昔からの古い友人の一人だ」と、肉体関係があったことを否定。それでいて、井川前会長の軽井沢の別荘に彼女が来た時には、他の友人と一緒にプールやサウナに入ったなどという親密エピソードを披露している。

また、ほしのあきに関しては、

ほしのとは、22歳の頃から、ブレークするまでは、月1~2回は食事する間柄だったという。井川前会長が飲みの席から「遊びにこない?」と電話をすると、「たとえ忙しかろうとも、20分でも30分でも顔を出してくれる」。

さらに、ほしのからローションティッシュという高級ティッシュをおねだりされると、「かわいいヤツじゃないかと苦笑しながら、ほしのさんにダンボール1箱分のローションティッシュをプレゼントしてあげた」と述懐している。

そんなほしのに対して井川前会長は、肉体関係の有無は言及していない。藤原とは、はっきりと「深い関係はない」と断言しておきながら、ほしのにはそれをしないということは、読者の印象からしたら「クロ」だろう。本書の中でも、ほしのについては最も紙幅を割いており、特別な関係性がうかがえるのだ。

ほかにも、噂の相手として名前が出たことがある、熊田曜子や山本梓とは一度しか会ったことがないとし、櫻井淳子とは2~3回飲みの席で一緒になった程度、滝川クリステルとは会ったことすらないとしている。

大王製紙の内部統制

本事件の調査によると、「前会長である井川意高と、実父で元社長の井川高雄の父子には絶対に服従するという企業風土が根付き、問題発生の基盤となった」と報告されている。

その為、大王製紙の連結子会社4社から計32億円を振り込ませたにも関わらず、取締役会の決議や賃借契約書が作成されないままずさんなものであった。

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